西武グループは、高輪・品川・芝公園、新宿などの都心エリアを中心に、東京23区内だけでも約40万㎡の土地を保有しています。また、軽井沢や箱根、富良野など国内有数のリゾートエリアにおいても、ホテルやゴルフ場、スキー場を展開しております。一方で、まだ利活用されていない広大な山林や原野も抱えており、これらの土地をすべて合わせると全国で約1億㎡となり、西武グループは国内でも有数のアセットホルダーなのです。この膨大な資産を有効に利活用して新たな価値を生み出し、グループの成長につなげて行けるかが、西武ホールディングスが担う重要なテーマとなっています。

豊富かつ優良なアセットを保有していることが西武グループの強みであり、この強みを最大限に発揮すべく事業戦略を立案し、不動産事業を担うグループ会社をリードしていくことが、西武ホールディングスに課せられた使命です。大局的な視点から、不動産の特性を活かした開発を企画推進し、海外からの流入も含めて多くの人が集う経済圏をつくり、地域社会に貢献しながら不動産の価値を最大化することを追求しています。

西武ホールディングスが示した事業戦略のもと、すでに各地で開発プロジェクトの準備が進められています。高輪・品川、芝公園、新宿などの都心エリアでは、大規模再開発を段階的に実現するべく、先進的な都市機能と環境配慮を高度に両立させた施設計画の立案を進めており、2020年代後半からの本格着手を目指しています。また、軽井沢、箱根、富良野などのリゾートエリアにおいても、サステナビリティを意識しながら、地域に新たな価値をもたらす再開発計画に取り組んでいます。

これらのプロジェクト推進にあたって、グループをリードする立場にある西武ホールディングスは、幅広い選択肢の中から最適な開発手法や資金調達手法を検討し、プロジェクトを確実に遂行できる体制を整えています。さらに、大規模再開発に必要な資金を確保し、街づくりへの成長投資を加速するために、不動産回転型ビジネスの活用も進めていきます。西武グループが所有する豊富かつ優良なアセットを、私募ファンドや私募REITなどへ組み入れることで、獲得した資金を新規開発などに再投資し、魅力ある街づくりを継続的に実現できる仕組みを確立していくのです。